こんな人のための記事です。
- 学校で子供の背の順が一番前で気になる。
- 両親ともに小柄ではあるけど、いわゆる標準の身長。
- 夫婦とも中学あたりから急に身長が伸びた、自身の経験がある。
- 子供の身長が小さいけど、もう少し様子をみようと迷っている。
私も↑同じように思っていました。
でも、やっぱり子供の身長が低いのは気になるので意を決して病院受診しました。結果、「成長ホルモン分泌不全性低身長症」と診断。現在は、保険適応で子供の成長ホルモンの治療をしています。
ここでは、低身長の要因のひとつである「成長ホルモン分泌不全性低身長症」と診断されるまでの経過や治療、費用など、あくまで一個人の体験ですが紹介します。
同じ悩みを持っている方の参考に少しでもなれば、うれしいです。
Contents
低身長かもしれない、と思ったら
1分で低身長「簡易チェック」
いわゆる「低身長」といわれる基準、どのくらいかわかりませんよね。そんな場合、自宅で確認できる「低身長簡易チェック」があります。性別、生年月日、身長、計測日を入力だけなので、結果はすぐに確認できます。
低身長が気になる我が子は、↓と表示されました。
「低身長(成長障害)の疑いがあります」
身長が低いのが気にはなっていましたが、実際に数値で表示されると気持ちが少し重かったです。
それでも、我が家はこの「低身長チェック」のおかげで背中を押してもらえました。そして低身長の検査のための病院を受診することに決めました。
※このセルフチェックは、あくまでの簡易なものなのです。
成長の記録を確認
上記の今現在の身長以外に、低身長の診断では、これまでどのように身長が伸びてきたかも参考にされるそうです。
受診病院で私が持参したのは、
- 母子手帳: 出生時の記録、出生後の身長、体重の経過が記載
- 成長の記録: 保育園や幼稚園で定期的に検査してもらっている身長、体重の記録。すべての記録でなくても、手元に記録に残っている範囲でいいそうです。
低身長、何歳になったら受診する?
子供の身長が気になりだすのは、幼稚園や保育園に入ってからが多いと思います。低身長簡易チェックで「低身長の疑いあり」と結果がでても、年齢が小さいと受診するには早いかな?と思いわれることもあるかもしれません。
参考までに、うちは成長ホルモンの治療をしている子供2人とも、5歳の年長さんで簡易チェックをして受診しました。受診後の検査の結果、どちらも成長ホルモンの治療を始めています。
何歳でも身長の低さが気になった時点で、それまでの成長の記録や母子手帳を持参し、病院を受診してみるがいいと思います。もちろん、しばらく経過を観察して様子をみるのも1つの選択肢かと。ご家庭によって判断は異なりますよね。
低身長の診療科はどこ?病院は?
低身長の診療科は?
低身長の原因によって診療科は変わります。まずは「小児科」で検査してもらい、低身長の原因によって診療科は変わってくのではないでしょうか。
成長ホルモンが低身長の原因の一つになっている場合は、専門医療機関によって様々ですが、以下の診療科の名前が多かったです。
- 「小児科」
- 「小児内分泌科」
- 「成長外来」
低身長の病院は?
重要なのは、低身長でどこの「病院」を受診すればいいかです。
低身長の原因や居住地域によって病院は様々なので、残念ながらおすすめの病院を具体的にお伝えするこはできません。
成長ホルモン治療の病院の選びに限ってですが、私のおすすめは
低身長の受診を経験されているママ友に、いくつか病院の候補を教えてもらのがベストではないでしょうか。その病院候補の中から、今度は受診病院を選択です。
成長ホルモンの治療になる可能性がある場合、受診する病院選択のポイントは以下の5つ
病院選択ポイント① ママ友が実際に通院している病院
ネットの評判や大学病院などのブランドよりも、口コミ!実際に低身長で検査、通院している近所の病院の体験談が一番の選択肢です。わが子の時は口コミがなかったので、治療までだいぶ遠回り。
病院選択ポイント② 家から通いやすい距離
どんなに有名な専門医療機関でも、家から通院できない距離では通院が大変です。低身長の治療が「成長ホルモン」になるのであれば、私のケースでは月1回は定期的に通院が必要になります。
病院選択ポイント③ 受診予約が今の自分の生活スタイルで通院可能か
わたしが通う病院は、月1回の成長ホルモン外来の枠が、週2回曜日特定、時間は13時前後~夕方に限定されています。仕事をされている場合は相談すれば受診枠を調整してもらえるのかもしれませんが、こちらも確認しておけるといいですね。
病院選択ポイント④ 成長ホルモンの検査(負荷試験)、短期入院か日帰りか
低身長の原因が、成長ホルモンの可能性がある場合、負荷試験の検査をします。
我が家の子供たちが経験した負荷試験は、短期入院、日帰りの2パターンです。検査方法は自分では選択できず、病院によって決まっているようでした。
周囲に低身長の病院情報を持っているママ友がいない場合は?
- 病院をネット調べる
- もしくは、かかりつけの小児科に相談する、かな。
「低身長」「受診科」で検索すると、地域の専門医療機関の候補がでてきます。いろいろな検索サイトがあるりますが、参考までに
※病院によっては、かかりつけ医の「紹介状」が必要な場合があります。候補の病院があれば、受診する前にまずは電話確認です。
検査
検査の流れ
病院選択のポイント④でも記載しましたが、低身長の検査は兄弟がいることもあり2つの病院で経験しています。
【2つの病院で共通していたスクリーニング的な検査】
身長体重測定、血液、手の骨のレントゲン、問診(家族歴)など。
低身長の原因はいろいろあるようですが、わが子たちの場合は成長ホルモンが十分に分泌されているかどうかを確認する、負荷試験を検査する流れになりました。
【成長ホルモンの負荷試験検査(2パターン)】
- A病院:短期入院検査
- B病院:日帰り検査
A病院
3泊4日の短期入院。他の兄弟がまだ小さかったのと、実家が遠方だったので、これは大変でした。
B病院
朝から正午までの、日帰り検査。前日就寝時から検査まで水分、食事をとらずに朝一の診察時間に受診。薬を投与しながら、一定時間ごとに血液検査。お昼ご飯までには検査が終わりました。入院での検査に比べたらほんと楽チンでした!
検査結果
検査の結果、わが子たちは「成長ホルモン分泌不全性低身長」の診断。
我が子の1人は、
- 1件目の病院での検査結果:低身長治療は保険非適応で経過観察。
- 2件目の病院での検査結果:保険適応で、治療開始。
体調により、たまたま検査結果の数値が違ったのか。病院によって保険適応の基準が違うのか。詳細はわかりません。
メモ
「成長ホルモン分泌不全性低身長」の診断でも保険適応にならなかった場合どうする?
検査期間を開けて、セカンドオピニオンも場合によっては別病院にお願いしてみてもいいのかもしれません。
治療
費用
わが子の場合は、検査の結果「成長ホルモン分泌不全性低身長」の診断で保険適応での治療となりました。
保険適応の場合、治療にかかる費用は、医療費助成を利用して、月1回の検診時に支払う診療費のみです。
子供の医療費助成は、お住いの都道府県、市区町村によって異なります。
東京都であれば、中学卒業まで子供の医療費の自己負担、ほぼゼロの所も多いのではないでしょうか。
治療方法
注射頻度:毎晩、就寝前に1回
注射方法:お尻、もしくはお腹に注射投与。子供が小さいうちは、親が手伝います。初回は、病院で注射器の使用方法の説明と練習する時間がありました。
感想:いわゆる予防接種でするようなガッツリ系の注射とは違います。成長ホルモンの注射は、皮膚に軽くチクッと軽い刺激が入る感じ。痛みはゼロではありませんが、想像していたよりは軽い印象。
保管方法:注射器は基本、冷蔵庫保存。
メモ
「修学旅行の時などはどうする?」
旅行の移動の時は、温度管理できるクーラーボックスを持参。宿についたら冷蔵保管をお願いする。1泊程度であれば、投与量を数日にわけて増やす選択しもあるそうです。
通院頻度
わが子の病院は、月1回通院。その際に、尿検査。血液検査がある時もあります。その時に、1カ月の注射や針等をもらいます。
まとめ
低身長の原因はさまざまです。
こちらの記事では、「成長ホルモン分泌不全性低身長」と診断された子供の診察、検査、治療について個人的な体験をまとめました。
医療機関によって、治療方針や治療方法について異なるかと思います。上記記事は、あくまでの一個人の体験です。低身長の受診、検査、治療に至るまでの経過を記憶をたどりながら記載しています。そのため不正確な部分もあるかと思います。
低身長でお悩みの際は、ご自身のご判断で病院受診や治療等の選択をしてください。
この記事が、お子様やご自身の「低身長」の悩みのヒントに少しでもなれば、うれしいです。
低身長の治療や費用の、詳細は製薬会社や専門医療機関等のサイト等を参照ください。参考までに、Nordicareのサイトです。
【最後まで読んでいただき、ありがとうございました(‘◇’)ゞ】